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AI動画編集ソフトは、機能一覧だけでは「自分の動画でどこまで自動化できるか」が分かりにくいです。動画AIベンチでは、同じ10分(600秒)の日本語動画をMicrosoft Clipchamp Personal FreeとVEED Freeへ入れ、無音カットと無料書き出し条件を初回結果のまま比較しました。
今回の結果はかなり対照的でした。Clipchampは、削除対象として仕込んだ4秒無音3か所を0/3しか自動カット候補にできなかった一方、残すべき2秒の間は3/3保持。VEEDは4秒無音を3/3削除できましたが、残すべき2秒の間も3/3削除しました。
実測結果を先に比較
| 項目 | Clipchamp Personal Free | VEED Free |
|---|---|---|
| 4秒無音の削除 | 0/3 | 3/3 |
| 2秒の意図的な間を保持 | 3/3 | 0/3 |
| 誤カット | 0件 | 3件 |
| 出力尺 | 600.000秒 | 578.502秒 |
| 無音削除による尺短縮 | 0秒 | 21.498秒 |
| 出力解像度 | 1920×1080 | 1280×720 |
| 出力fps | 30fps | 30fps |
| 可視ウォーターマーク | 21地点確認で見当たらず | 21/21地点でVEEDロゴ確認 |
| 総作業時間比較 | 未採用 | 未採用 |
この表だけを見ると「VEEDの方が自動カット性能が高い」と言いたくなります。しかし、VEEDは削除してほしい4秒無音をすべて処理した代わりに、残すよう設計した2秒の間もすべて削除しています。逆にClipchampは誤カットしませんでしたが、長い無音も削除できませんでした。
したがって今回の実測は、単純な勝敗ではなく、自動処理の積極性と安全性の違いとして見るのが適切です。
無音カットを優先するならVEED
VEED Freeでは、AI Toolsの「Remove silences」をONにすると、10分動画が9分38.502秒まで短くなりました。仕込んだ4秒無音3か所は3/3削除されています。
一方で、会話の呼吸として残すよう設計した2秒の間も3/3削除されました。トーク動画でテンポを速くしたいときには便利ですが、自動適用後の全体確認は必須です。
今回のFree出力は1280×720で、21地点のサンプルフレームすべてにVEEDロゴが確認できました。1080p納品やロゴなし納品が必要な案件では、現在のプラン条件を確認してから使う必要があります。
VEED公式サイトで無料版を確認する無料1080p書き出しを重視するならClipchamp
Clipchamp Personal Freeは、今回の出力で1920×1080を維持しました。21地点を確認した範囲では可視ウォーターマークも見当たりませんでした。
ただし、自動カットでは先に日本語トランスクリプト作成が必要で、その後の自動カット結果は「AIの修正候補は見つかりませんでした」でした。固定素材に入れた4秒無音3か所は、最終出力にもすべて残っています。
つまり今回の素材では、「無料で1080pを書き出す編集環境」としては扱いやすかった一方、無音除去を任せるAI機能としては結果が出なかったという評価です。
「AIがある=手直し不要」ではない
今回の2ツールは、失敗の方向が正反対でした。
- Clipchamp: 必要な間は守ったが、削除してほしい長い無音も残した
- VEED: 長い無音を削除したが、残してほしい短い間まで削除した
この差から、AI編集で重要なのは「何件自動処理したか」だけではありません。消すべき箇所を消し、残すべき箇所を残せるかを分けて見る必要があります。
無音部分をAIで自動削除するときの注意点を見る(準備中)作業時間の順位は今回は出さない
Clipchampでは書き出し区間だけ234.954秒を記録できましたが、総作業時間にはChatGPTとの確認待ちが含まれています。VEEDもタイマー区間に確認待ちが入り、さらにツール名ラベルの誤設定があったため速度比較には採用していません。
そのため、この記事では「VEEDの方が何%速い」「Clipchampの方が何分短縮できた」といった数値は出しません。時間短縮率は、同じ開始・終了条件でクリーンに再計測できた場合だけ別記事で扱います。
AI動画編集の時間短縮率実測(準備中)Windowsで追加インストールを増やしたくない場合
今回の比較では、ユーザー環境ですでに起動できたClipchampと、既存アカウントを再利用できたVEEDだけを使いました。Premiere Proは現在の環境で利用できず、DaVinci ResolveやShotcutなども比較のためだけに新規インストールしない方針にしています。
比較対象を増やすことより、同じ条件で取得した一次データを記事へ反映することを優先しています。
Windowsで使えるAI動画編集環境の選び方を見る(準備中)どちらを選ぶべきか
VEEDが向く人
- 長い無音をまとめて詰めたい
- ブラウザだけで編集したい
- 自動処理後に自分でカットを確認できる
- Freeの720p・ウォーターマーク条件を許容できる、または有料条件を確認する予定がある
Clipchampが向く人
- Windows環境ですぐ使いたい
- 無料でも1080p出力を優先したい
- 可視ウォーターマークを避けたい
- 無音カットは手動併用でもよい
未実測ツールはランキングしない
Adobe Premiere Pro、DaVinci Resolve、CapCut、DescriptなどにもAI編集機能はありますが、今回のB07では同じ固定素材を完走していません。公式仕様は別記事で整理しても、実測していないツールを順位表へ混ぜないのが動画AIベンチの方針です。
YouTube動画編集ソフトの実測比較を見るよくある質問
無料ならVEEDとClipchampのどちらが良いですか?
今回の10分素材では用途で分かれます。無音を積極的に削るならVEED、1080p出力と可視ウォーターマークなしを重視するならClipchampが有利でした。ただしVEEDは必要な2秒間も削除し、Clipchampは長い無音を削除できませんでした。
VEEDのRemove silencesは完全自動で任せられますか?
今回の素材ではおすすめしません。4秒無音は3/3削除できましたが、残すべき2秒の間も3/3削除しました。適用後にタイムラインを確認する前提で使う方が安全です。
Clipchampの自動カットは使えませんか?
「常に使えない」とは言えません。今回の固定素材では候補0件だった、という1サンプルの結果です。音声内容や無音の作り方が変われば挙動も変わる可能性があります。
VEED公式サイトで現在のプラン条件を見る公式情報
- VEED Video Editor: https://www.veed.io/tools/video-editor
- VEED Pricing: https://www.veed.io/pricing
- Microsoft Clipchamp概要: https://support.microsoft.com/ja-jp/clipchamp/what-is-clipchamp
- Clipchamp Silence removal: https://support.microsoft.com/en-us/clipchamp/how-to-use-silence-removal
- 公式情報確認日: 2026-09-11
- 当サイト実測: B07 / 2026-09-11 / 共通入力600秒